📋 この記事でわかること
- 貨物軽自動車安全管理者講習とは何か
- 個人事業主も対象?いつまでに受ければいい?
- 受け方・申し込み手順(STEP1〜6)
- 費用は?(結論:3,700円)
- 実際に受講してみた感想
「貨物軽自動車安全管理者講習って、個人事業主の自分も受けないといけないの?」——答えはYESです。2025年4月の制度改正により、黒ナンバーで軽貨物運送事業を行う事業者には「貨物軽自動車安全管理者」の選任が義務化されました。安全管理者になるには、所定の講習を修了する必要があります。この記事では概要・対象・受け方・費用を順番に解説します。
貨物軽自動車安全管理者講習とは?
貨物軽自動車安全管理者講習とは、黒ナンバーで軽貨物運送事業を営む人が、安全運行に必要な知識を身につけるための講習です。
近年、ネット通販の拡大にともない個人事業主の軽貨物ドライバーが急増しており、それに比例して軽貨物車による交通事故も増加しています。そこで国土交通省は関係省令を改正し、2025年4月1日から安全管理者の選任を義務化しました。
この講習を修了することで、「貨物軽自動車安全管理者」に選任される資格を得ることができます。
対象者は?個人事業主も必須【2025年義務化・いつまでに受ける?】
対象はすべての貨物軽自動車運送事業者です。法人・個人を問わず、黒ナンバーの軽自動車で荷物を運ぶ事業を行っている場合は必ず対象になります。
「自分一人で仕事しているから関係ない」は通用しません。個人事業主として1人で開業している場合も、自分自身が安全管理者となる必要があるため、講習の受講が必須です。
| 対象者 | 期限 |
|---|---|
| 新規事業者(2025年4月1日以降に開業) | 開業時から選任が必要 |
| 既存事業者(2025年3月31日以前から事業中) | 2027年3月31日までに選任(猶予期間あり) |
既存の事業者には猶予期間が設けられていますが、早めに受講しておくことをおすすめします。
講習の内容・時間は?
講習はオンライン(eラーニング)で実施されており、以下の4つの科目で構成されています。
- 自動車運送事業・道路交通等に関する法令
- 運行管理の業務に関すること
- 自動車事故防止に関すること
- 修了試問および補習
講習時間は合計5時間です。15〜30分程度の動画が12本あり、一時停止や再開も自由にできます。すき間時間を活用しながら自分のペースで進められるのが特徴です。
講習中はAIによる顔認証が継続して行われており、居眠りや画面の切り替えをすると動画が止まる仕組みになっています。なりすましや代理受講は認められませんので、必ず本人が受講してください。
受け方(手順)をわかりやすく解説【個人事業主も同じ手順でOK】
受講はNASVA(独立行政法人自動車事故対策機構)が提供する「eナスバ」というオンラインシステムを使って行います。
事前に用意するもの
- カメラ機能付きのパソコン・タブレット・スマートフォン(パソコンまたはタブレット推奨)
- インターネット接続環境
- 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)
- クレジットカードまたはペイジー(支払い用)
「らくらくホン」などの簡易操作端末には対応していないので注意が必要です。
STEP 1|申し込み(約5分)
NASVAの公式サイト(nasva.go.jp)にアクセスし、貨物軽自動車安全管理者講習の申込フォームから必要事項を入力して申し込みます。
STEP 2|受講料を支払う(約3分)
クレジットカードまたはペイジーで受講料を支払います。受講料は3,700円(税込・テキスト代含む)です。支払い完了後30日間が受講期間となります。
STEP 3|本人認証を行う(約5時間)
運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、在留カードのいずれかをアップロードして本人確認を行います。認証が完了すれば、最短で即日受講を開始できます。
STEP 4|講習動画を視聴する
eナスバにログインし、12本の講義動画を視聴します。受講期間(30日間)内であれば好きな時間・場所で受講が可能です。パソコン・タブレット・スマートフォンに対応していますが、カメラ機能が搭載された端末が必須です。
STEP 5|試問に合格して修了証明書を取得
全動画の視聴後に修了試問(テスト)を受けます。合格すると修了証明書がマイページからダウンロードできます。領収書も同じくマイページから出力可能です。
STEP 6|運輸支局に選任届出を提出
修了証明書を取得したら、届出書と修了証明書を添付して運輸支局(検査整備保安担当)に選任届出を提出します。軽貨物の経営届出とは別の窓口になるので注意しましょう。
費用のまとめ
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 受講手数料(テキスト代込み) | 3,700円(税込) |
| 通信費(インターネット) | 自己負担 |
| 定期講習(2年ごと) | 別途費用が必要 |
なお、安全管理者に選任された後は2年ごとに2時間の定期講習を受講する義務があります。こちらも忘れずに対応しましょう。
実際にやってみて
私はパソコンで受講し、数日に分けてすき間時間に少しずつ進めました。動画は一時停止・再開ができるので、この受け方が一番ストレスが少ないと感じました。
顔認証は「よそ見したら時々止まる」程度で、極端に厳しいわけではありませんでした。ただ、画面から目を離す癖がある人は少し気になるかもしれません。
テストの難易度は高くなく、講習をちゃんと見ていれば問題なく合格できます。内容自体は軽貨物の経験者にとっては「知っていることがほとんど」という印象ですが、改めて再認識できる部分も多く、無駄ではありませんでした。
正直なところ、5時間はちょっと長いです。まとめて受けようとすると集中力が続かないので、すき間時間に分割して受けるのが現実的だと思います。1日でやり切ろうとせず、最初から数日かけるつもりで計画するのがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
Q. バイク便事業者も対象ですか?
A. いいえ。バイク便事業者は対象外です。黒ナンバーの軽自動車(軽バン・軽トラック)で運送事業を行う方が対象となります。
Q. 既存事業者はいつまでに受ければいいですか?
A. 2025年3月31日以前から事業を行っている既存事業者には猶予期間があり、2027年3月までに安全管理者を選任すればOKです。ただし早めの対応を推奨します。
Q. 修了証明書はすぐに発行されますか?
A. はい。全講義の視聴と試問を完了すると、eナスバのマイページから即時ダウンロードできます。紛失してもマイページから再ダウンロード可能です。
Q. 定期講習はいつ受ければいいですか?
A. 選任後、2年ごとに2時間の定期講習を受講する義務があります。期限を過ぎないよう、選任日をメモしておきましょう。
Q. 受講期間内に終わらなかった場合はどうなりますか?
A. 支払い完了から30日が受講期間です。期間内に修了できなかった場合は未修了となり、受講手数料の返金はありません。余裕を持って申し込むことをおすすめします。
まとめ
貨物軽自動車安全管理者講習のポイントをまとめます。
- 対象:黒ナンバーで軽貨物運送事業を行う全員(個人事業主も含む)
- 費用:3,700円(税込)
- 時間:5時間(オンライン・分割受講OK)
- 受講先:現在はNASVA(独立行政法人自動車事故対策機構)の「eナスバ」で受講するケースが一般的です。
- 更新:2年ごとに定期講習が必要
まずはNASVAの公式申込ページにアクセスして、受講スケジュールを確認してみましょう。開業の届出と同時に動いておくと、あとから慌てずに済みます。
軽貨物で独立開業するまでの全体の流れについては、以下の記事もあわせてどうぞ。
※本記事の情報は執筆時点のものです。制度の詳細や最新情報は国土交通省・NASVAの公式サイトをご確認ください。

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